霊的世界メッセージ④~核~

数日前に、大きな輪のオレンジの戦光を、朝方ビジョンで視ました。

その戦光は、致死力が高く科学的な焼けただれるような痛みがあります。

今朝、やはり「日本に核の照準が合っている」とのメッセージを受け取りました。

日本にとっては、裏切り行為と取れる国が関わっています。

個人レベルの思考と日常的な環境は、必ず世の中に反映されます。

日常生活で、損得勘定や感情論は一切抜きにして、日常の「裏切り」を発見して照準を一切合わせないでください。もう一度よく、周囲の人をよく見てください。じっくり観察してみてください。

ずるさ 誤魔化し 嘘 あざむき 自分だけの利益 等 

取り返しの付かない「核」と引き合わない様にしましょう。

レッスン枠の方は、知識が入ってるので、引き合わない様にする理屈が理解できると思いますが、魂の法則として、これらの理屈は、まかり通りますので、この記事をご覧下さった方は、これもひとつの「縁」として実践頂ければ幸いです。純真に世の中の幸福を祈れる者に神は必ず微笑みます。

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来音と千音~たましいの物語5~

紅は日を追う毎に、記憶を取り戻していきました。

紅が取り戻した記憶の話では、月の精霊と紅は一番の友達で「来音と紅が神が定めた運命の人」であるため、月の引力で引き合わせたのだというのです。また紅は、特別霊能力が高い為、救世主として神に選ばれ、そのパートナーとして、月明かりの下にいた来音に、白羽の矢が立ったのだということなのです。

紅は、神とコンタクトを取り始めました。

千音は、森へ薬草を摘みに行った時に、たまたま見掛けた紅と、月の精霊の会話を盗み聞きして、この事実を知ったと同時に、神の使いである紅に、来音を奪われたくないと逆情をして、言葉巧みに紅を森へ連れ出し、記憶喪失になる薬草を飲ましたのだというのです。また、間違いなく千音は、蛇民であり、薬草の術も、全て紅から盗み取ったものだと、神が紅に伝えてきたというのです。

紅は、その場に倒れ込み「なんて!恐ろしい!蛇女!やはり、私の見立ては間違っていなかった。神も、この様に仰る、間違いない。千音は蛇民である!」

そういって、来音に荒々しく、しがみ付きました。

来音は、ショックからなのか。話も空々しくボーっとしていましたが、紅にしがみ付かれハッと我に返りました。

被害者であると主張する紅の姿を見て、来音は無性に守ってあげたくなりました。紅はいつもそばにいてくれます。来音を孤独にはさせません。どんなわがままだって優しく受け止めてくれます。お金もどういう訳かいつも、都合してくれます。紅は、一度だって来音を否定した事はありません。いつも自分を満足させてくれます。

それは、きっと紅が自分を深く愛しているからなのだと、来音は感じ始めました。

それに、毎日紅は、来音が安心して眠るまで、こう言い続けます。

「ずっと、そばにいてあげる。ずっと助けてあげる。あなたは何も悪くないの。苦しまなくていいのよ。私たちは、神に選べれた特別なふたりなの。ずっと幸せにしてあげる。」

ある時、村の集まりがありました。久しぶりに会う友人たちが、来音を見て驚きます。

すっかり、生気を失った姿で、顔は青白く、目が血走っていました。目つきもおかしく、全てを見下しあざ笑う様な、ギョロギョロした薄気味悪い表情でした。

友人たちが、どんな質問を投げかけても、来音は、隣にいる紅としか話しませんでした。

ある時、来音は村中に、こう告げます。

「私と紅は神が定めた、いいなづけ、神の定めを阻害する悪の定めが千音である。いかなる理由があっても、千音を村に入れるな!無断で入れた者は、税の取り立てを10倍にする。」

「また、紅は、隣村の石王国の王女であり、満月の夜に正式に結婚し、この日をもって、私は王となる。この命令は、王の命令と捉えよ!本来であれば、国を脅かす、悪の使者は死罪である。この慈悲深い王令は、紅王妃のおかげと、一人残らず感謝せよ!」

隣村の石王国は、この村を含め8つの村を統一していましたので、王令には従わなくてはなりません。

この日を境に、村人は来音に服従するだけの関係となりました。

来音は、幼いころ「村中を笑顔にして、千音とふたりで想いやりの王国を創る」と言ってました。王には力が必要だからと、来音は民を守れるほど強くなる為に、村中の男の子と剣術の練習をしていました。王妃は王を支える知恵と直感力が必要だからと、千音は、多様の分厚い本を読んで知識を付け、また魔術の練習をしていました。

村中の人は、思いました。二人がいたあの頃は、いつもみんな幸せに満ち溢れていた。みんな、来音と千音の会話が大好きでした。豪快で突拍子もなくて、ユーモラスに溢れていて、二人と一緒にいると、みんな笑顔で幸せな気持ちになれたのでした。

しかし、昔から「魔術」には術師も惑わすことがあり、一度、悪の惑わしに負けた者は、黒魔術師になり、打ち勝った者は、白魔術師になると村では言い伝えられていました。

白魔術師は、愛の力を根源として、世に愛を広げる為に、魔術を行うのですが、この反対に、黒魔術師の根源は、欲の力を根源として、人の欲望を叶え、その代償に多くを奪い、また時には命さえも奪う恐ろしい魔術だと信じられていました。

もしかしたら。千音も、魔術の練習中に「悪」に落ちたのかもしれない。村人が、千音の純真な人柄を知りながらも、千音に疑いを持ってしまったり、紅に反論しないのには、わけがあります。「神のお告げ」と言う以上、納得せざるを得ない程の神託への信仰心が、村人の根底にあるからなのです。また、これを偽った者の血族全員は、死罪に処される大罪なのです。誰もが、大罪を犯してまで、偽造するとは考えれませんので、本心ではおかしいと思いながらも、反論する理由が見当たらないのです。

この様子を、一匹の美しい白猫が、じっと見据えていました。

白くて美しい猫は、シャルルと、千音が名付けた猫です。シャルルがお腹を空かせていると、千音がいつも、パンを分け与えてくれました。また、市場で売り物にならない魚や食べ物を、千音が店主に頼み込み、シャルルとその仲間に与えてくれました。千音は、人間も動物も分け隔てなく、みんなに親切に接していました。また、シャルル達に歌を聞かせてくれたり、人間の事をたくさん教えてくれたりしました。みんな、千音に撫でてもらうのが、心地よくて一番幸せな時間でした。この経由から、当然シャルルは、紅の話が疑わしいと思ってました。それに、想いやりに溢れた千音を大好きな動物がたくさんいます。動物は、心の温度を読み取る能力に長けていますから、嘘は通用しません。千音の事が大好きな動物たちは、嘘の罪を被せられた千音を救うため、シャルルの号令の下、集まって話し合う事にしました。

さて、動物たちの作戦会議は、吉と出るか否かですが、この事実を知れば、千音は動物たちをより深く愛することでしょう。

続く

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来音と千音~たましいの物語4~

愛を追うものは、愛に拒まれ

愛を分け与える者は、愛を与えられる

幾千の時代に、何度も巡り合う魂

互いの、魂を「音」で知る

寄り添うもつかの間

真の愛こそ難多き旅

それが真の道の定めにあり

叶わぬ想い、来世へ継がれる

嘆かわしいふたつの魂

千音は、ここからどうすれば、脱出できるのか必死で考えてました。

最初は、囚われた恐怖心から助けてもらう事ばかりを考えていましたが、自分で抜け出す策を練る事にしました。何故なら、助けに来た来音が、危険にさらされるような事があってはならないからです。

来音は、千音が落ち込んでいるときは決まって「千音は強くて賢いから大丈夫だよ。」といって励ましてくれた事を、思い出したのです。

そして、千音は月の精霊に、来音への伝言を頼みました。

「来音へ 私を探しに来ないで もうあれからどうれだけの月日が流れたのか分からないわ。ここから、出れるか分からない私の事は、忘れて幸せになってね。」

月の精霊は、千音に聞きます。

「本当にそれでいいの?」

千音は、ただ静かに泣いていました。

哀れに思った、月の精霊は千音に寄り添う事に決めました。

この日から、月の精霊と千音は一番の友達になりました。

月から見守れる安全なルートで、逃げ出す事に決めました。

決行の日は、月明かりが良く届く「満月の日」にしました。

さて、来音の時間軸です。

来音は、記憶を失った女性の名前と住んでいた場所を、知ることになります。

服のポケットに、名前と家の所が記されたペンダントを洗濯した時に、発見したのです。

名前は、「紅・べに」で家は、隣村の石職人の村でした。

紅は、なぜそんなに森へ行くのかを来音に尋ねました。

来音は、紅に全てを話しました。どれだけ、千音を愛しているかも。

紅はこう言いました。

「あなたは、きっと騙されているわ。運命の人なら、あなたの前から居なくなるわけないわ。運命の人じゃないから、縁が切れたのよ。あなたをこんなに不安にさせて、きっとその女は蛇に違いないわ。私はあなたを裏切らない。ずっとそばにいてあげる。危険なものは全て私が取り去ってあげるわ。私こそあなたの真実の愛の相手なのよ。だから神が私たち二人を巡り合わせたのよ。神を裏切る事なんてできないわ。お願い私から、離れないで。その女は魔物なのだから。一緒に幸せになりましょう。いつまでも、過去を追うなんてあなたの両親や、友人がみんな心配するわ。辛いだろうけど、あなたを不幸にさせる縁もきっとあるのよ。」

来音は、もう千音を忘れた方が良いのではないかと思い始めました。

確かに、紅の言う通り、千音が居なくなってからは、自分の殻にこもりきりでした。どれだけの友人が自分の元を去った事か。真実の相手なら、自分に幸福感を与えてくれるに決まっていると、紅の意見に賛同したのでした。

来音の様子を見に来た月の精霊は、千音の涙の訳が分かった気がしました。

月の精霊は、千音の元に帰りました。

千音は「来音が今日も幸せでありますように。」そう言って祈りを捧げていました。

月の精霊は、この時、初めて泣きました。

精霊たちは、誓いに背くことはありません。しかし人間は、意図も簡単に誓いを消し忘れてしまう無情さに、精霊たちは心を痛めるのです。

何も知らない千音は、月の精霊を優しくいつまでも励まし続けました。

さて、この後も、運命の歯車は容赦なく千音に痛みを与えるのでした。

続く

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来音と千音~たましいの物語3~

あれから、どれくらいここにいるんだろう?

月明かりを物悲しく眺めながら、千音は、ここに来た経由を思い出していました。

あの日、千音は来音の為に、薬草を積みに森へ入っていきました。何故なら、来音が手にやけどや傷を残して、仕事から帰ってくることが多くなったからです。森に行くついでに、来音の誕生日も近い為、サプライズプレゼントを、森の隣に続く村に買いに行くことにしていました。実は手の傷は、来音が千音に愛を誓った指輪を自ら作った時のものなのですが、千音には、内緒にしていた為、仕事内の傷と、千音は思い違いをしていたのでした。

そんな時、記憶を失ったという女性に出会いました。この女性が最後に覚えているのは、風邪をひいてしまった誰かの為に、薬草を積みに森に入った所で、どういう訳か記憶を失い、道に迷ったというのです。

千音は、この女性を気の毒に思い、おそらく森を挟んだ隣の村の者で在ろうと予測し、風邪に良い薬草を探して待たせ、家まで付き添う事に決めました。

千音は、「夕食は一緒に食べようね。話したい事があるんだ。」そういって、嬉しそうにしていた、来音の笑顔を思い出しました。

少し、遅れても来音なら分かってくれるわ。

そう思って、千音は、隣の村へ歩き始めました。

ふと、振り返ると、そこには女性の姿がありませんでした。

千音は、心配になって、女性を探すことにしました。

背後から、物音がしたと思ったら、頭に鈍い音が響きそのまま記憶を失ってしまいました。

目が覚めた千音の手には、縄が掛かっていました。

千音は恐ろしくて泣いてしまいました。

何者かに、囚われてしまった千音は、毎日月明かりを見ながら、来音が助けに来てくれる事を、信じて待っていました。

必ず、来音なら迎えに来てくれる。

そう、月の精霊に祈りながら恐怖で、千音は涙が止まらなかったのでした。

救いを求める者

救い出したい者

その想いは、恐れからか愛なのか

月の精霊たちは、「真実の愛」に全てを託した。

さて、時間軸を来音に戻します。

「ギャー!」

来音の背後で、悲鳴がしました。馬が暴れ出し、来音は振り落とされてしまいました。

見上げると、そこには、家にいるはずの女性がいました。どうしたのか、訳を聞いてみると、一人で家にいるのが怖くなったから、来音の後を追ってきたのだというのです。その道中、物影に驚いてしまい、声を上げてしまったとのことです。

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来音は、その女性に馬に乗って家に、帰る様に促そうとしましたが、いつの間にか、忽然と馬の姿はいなくなっていました。

来音は、女性を一人で歩いて帰す訳にもいかずに、引き返す事にしました。

月明かりが泣いているように見えました。

朝になり、来音は、女性に不安にならずに留守番をしてもらうために、本を買いに行きました。

懐かしい本を見つけました。千音がよく読んでいた本です。

「月の精霊」のお話で、月の精霊は、人々の幸せを願って、夢にメッセージを送る仕事をしている月の精霊の世界を語った、挿絵の美しい物語です。千音は眠るのが怖い時は「月の精霊」に会えると信じて安心して眠っていました。

何となく、最後のページを開いてみたらこんなことが書いていました。

『月夜の美しい時、二つの扉が開く 

ひとつは、蛇(じゃ)の世界へ続く 邪民の村

もうひとつは、精霊の世界へ続く 聖民の村

人は、蛇でもなければ精霊でもない

人の心が決める それが 運命の分かれ道』

来音は、不思議に思います。

「こんな文章あったけなぁ。」

本心は、追い詰められた時にこそ全て見える。

敵か味方か

蛇か聖か

続く

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来音と千音~たましいの物語2~

来音は、千音に会えるように、月の精霊に毎日祈りました。月の精霊は、来音の純粋な想いに応える様に、月に千音の顔を映し出してくれました。

毎日、村中の人と協力して探し続けましたが、千音が村に帰ってくることは、ありませんでした。

来音は、千音を守れなかった自分を酷く責め続けました。声を押し殺して涙を拭い、また、叫び出したくなる自分を押し殺してただ、ひたすら千音が無事に帰ってくることを月の精霊に祈り続けました。

毎日、月明りの下で、一人で過ごす日々が続きました。

そんなある日のことです。

いつの間にか、女性が現れてこう言うのです。

「道に迷ってしまったの。」

どこから、来たのか、自分の事も分からないというのです。

何かが原因で、記憶喪失になり、道に迷ってしまったというのです。来音は、この女性を、気の毒に思い、一晩泊めてあげる事にしました。

家に着き、お互いの話をしている内に、すっかり意気投合しました。驚くほど、話が合うのです。まるで、千音と話してるみたいです。

また笑うと、千音と似ている気がして、来音は心を許していきました。

そして、記憶が戻るまで、この女性は、来音の家に住むことになりました。

来音は、孤独ではなくなった、安心感からでしょうか?ぐっすりと眠れるようになり、月の明かりの下に行くこともなくなりました。

満月の夜、来音は夢を見ました。

そこは、辺り一面、美しい真っ赤な花が咲き誇ってました。その一寸先には、暖かい日が差し込みんでいました。

美しい光景に、心が穏やかになっていくのが分かりました。

しばらくすると

光の方向から、千音の声が聴こえた気がしました。

来音は、夢中で花を搔き分け、また千音を探しに行きました。

花を抜けると

そこには、幼かった千音の姿がありました。

二人で初めて一緒に飼ったチロンが、花瓶を割ったと村人に怒られてた時の事です。本当は、魚を盗み食べようとした猫の仕業だったのですが、たまたま、その時いたチロンが疑われてしまったのです。

悪い犬!とホウキで叩かれたチロンを千音は、優しく撫でながらずっと励ましていました。

「チロンは何も悪くないのよ。いい子ね。だって、あなたは吠えなかったわ。」

来音は、昔の記憶と違う事に気づきます。この時、千音は泣かなかった。

でも、夢の中の千音は泣いています。何度も千音に、問いかけてみても千音は泣きじゃくるばかり。

後ろから声が聴こえます。

振り返ると、夢から覚めて目の前には、一緒に暮らしている女性が、顔を覗き込んでいました。

ふと、指輪の事を思い出しました。

「たましいも誓いの指輪も輪っか。愛の指輪か、ただの金の指輪か。見定める時が来る。」

指輪に宿る精霊の言葉と、精霊が指輪に掛けた、愛のマジックを、思い出しました。

指輪を探しますが、どこにも見当たりません。

千音への想いが詰まった、大切な指輪です。

もしかしたら、千音を探しに行った時に、森で落としたのかもしれない。

何かに突き動かされる様に、来音は、馬を用意していました。

指輪に掛かった、愛のマジックが、千音へ導いてくれるかもしれない。気づかないうちに、落としてしまったから、あの時は、千音に会えなかったのかもしれない。わずかな希望の光が差したように感じた来音は、指輪を探しに、森へ向かいました。

森へ入った時、背後で何かが、うごめいているような気がしました。

さて、来音は、千音を探し出す事ができるのでしょうか?

続く

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来音と千音~たましいの物語~

たましいに刻まれた二人の物語。

幼い来音と千音は、美しい自然に囲まれた村に住んでました。

野山を駆け回るのも、野花を摘みに行くのもいつも一緒。明けても暮れても二人は、飽きることなくいつも一緒でした。

どちらかが、悲しい時は二人とも悲しくなり。どちらかが嬉しい時は二人とも嬉しくなりました。それだけ二人は特別な存在だったんです。

「大人になっても、ずっと一緒だよ。」

その約束を、大切にしながら二人は、大人へと立派に成長していきました。大人になっても、飽きる事などなくて、自分の片割れの様に愛していました。

来音は、千音の為に、指輪を自分で作りました。想いのこもった大切な指輪です。指輪に宿る、鉱物の精霊たちは二人の純愛に心からの祝福を込めたマジックを指輪に込めてくれました。不思議な能力のある精霊たちは、指輪を受け取る来音に、こう言い残しました。「たましいも誓いの指輪も輪っか。愛の指輪か、ただの金の指輪か。見定める時が来る。」

さて、来音は、村中にお知らせをして、千音にサプライズプロポーズの準備に追われていました。千音は、頼まれものがあり、隣の村まで出かけていました。

夕暮れ時、千音が帰ってくる頃です。あらかじめ夕食は一緒に食べる約束をしていましたから、きっと村に帰ったら一目散に笑顔で、来音の元に駆け寄ってくるはずです。

しかし、千音は帰ってきません。

来音は、時間が過ぎる毎に、嫌な予感しかしませんでした。

そのうち、止める村の人たちを払いのけ、隣の村に続く森に、入っていきました。

もうすっかり、夜になった森には、獣が出る為、みんな、千音と来音が心配でたまらなくて泣いていました。

「一体、千音は何しに行ったんだよ!」そう切り出した、村人に誰も、答えれませんでした。

何故なら、「誰に何を頼まれたか」誰も知らなかったからです。

一体千音に、何が起こったのでしょう。

続く

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