内省の大切さ

皆さんこんにちは

一昔前までの人々は、1日の終わりに、自分の行いを反省したり、人様に感謝したりしながら、明日をもっと有意義な日にしようと胸に秘めながら1日を終えたものです。

現代の内省といえば、不平不満で脳がパンクしてしまい。【内省=無駄】だと捉える人が多くなりました。

では、何がそうさせたのでしょうか?

世の中が、便利になると人口の産物である『物』に魅せられ多くの期待をします。

工夫しなくても、考えなくても、我々の不便を除去してくれる人工の産物に、時には神をみるほどの驚きを与えてくれるように感じることだってあります。

しかし、人工物に埋もれた自然界への敬意の失われと共に、ぬくもりのある精神性も持たなくなりました。

愛しているからこそ、信じたいからこそ沸き起こる『怒り』と便利を求めているからこその『怒り』は180度異なるのは明らか、しかし、人の動機や出来事の要因に深く考えずに『怒り=悪』という無機質な解釈で済ませる人も少なくありません。

このような、違和感も不平不満で済ませてしまい、何かで発散させて終わりという習慣が安易に叶う環境が現代病の要因のひとつだと思うのです。

不便が、もたらす日常は嫌をなく自分と向き合うことになるのです。

1日の終わりに、自分を癒すことに脳を集中させ、残りの脳エネルギーで内省をして気付きを得る。自分なりの答えを持って明日へと前向きにトライしていく人生は充足感で溢れかえっていきます。この小さなの積み重ねは、脳を使い過ぎることも、使わなさ過ぎることもなく心地よく自分を大切にできます。

しかし、携帯やパソコンがあれば、24時間誰かや何かに、不平不満をぶつけることだって、現実逃避することだって出来てしまうのです。また、いつでも気軽に自分から逃げることが出来る環境なのです。

携帯片手間に、内省した気になっても、脳を休ませる癒しにもなっていません。

視覚的な刺激や自分の心情以外の情報は、内省に不必要です。

基本的に心理カウンセラーとは、アドバイスをせずに内省に促すように話を聞き出すに留まるという役割を担っているのです。

これは、本人の中の情報以外を与えずに、内省へのサポートを行っているのです。

これを、理解せずに利用する側が、提供サイドへの依存と責任転嫁で終わる人が後を絶ちません。この結果、信頼を回復しようと提供サイド自体の軸がブレ、依存と責任転嫁を逆に増長してしまったという例もよく聞く話です。

互いに最善を尽くしても心理学とは統計学ですから、限りがあります。

しかし、魂にフォーカスすると、問題の根源が議題にあがりますので逃げ場がありません。

初見から、内省せざるを得なくなるのです。

現実逃避がスピリチュアルだという似非情報が流行したことも拍車を掛け、この世は浮遊思考者で溢れかえってしまいました。

何か壁にぶち当たった時に、自分でどう乗り越えるか?という答えに自分一人で辿り着けなくなり精神難民者が増えてしまいました。

内省というのは、一昔前までは、当たり前に誰もが1日の締めくくりとして行っていました。そこには、感謝と反省が詰まった人生と人格を形成するのにとても大切な習慣だったのです。

この学びが、明日への活力となり豊かな未来への一歩となったのです。

人工の産物は、便利を与えてくれましたが、温もりを大事にする精神性を奪っていきました。

我々人間は、何をこれから求め、何を胸に秘め、あの世に帰幽していくのでしょうか?

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